
レコンキスタは約800年にわたる長い戦いであり、その過程で多くの重要な出来事や戦争がありました。それぞれの出来事がレコンキスタの進展に大きな影響を与え、イベリア半島の歴史を大きく動かしました。今回は、レコンキスタ時代に起こった主要な出来事と戦争をわかりやすくまとめて紹介します!
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レコンキスタの最初の戦いとされる出来事。北部のアストゥリアス王国を築いたペラーヨ率いるキリスト教勢力が、イスラーム軍を撃退。これがキリスト教側の最初の反撃となりました。
イベリア半島ではなくフランスで起こった戦いですが、イスラーム勢力のヨーロッパ進出を食い止めた重要な出来事です。フランク王国のカール・マルテルがウマイヤ朝軍を撃破し、イスラームの北上を防ぎました。
イベリア半島のイスラーム政権後ウマイヤ朝が1031年に滅亡し、イスラーム勢力はタイファ諸王国と呼ばれる小国に分裂。これにより、キリスト教勢力は個々の王国を攻めやすくなり、レコンキスタが加速しました。
カスティーリャ王アルフォンソ6世が、イスラーム勢力の中心都市トレドを奪還。これにより、キリスト教勢力はイベリア半島の中央部に進出しました。
トレド奪還に危機感を抱いたイスラーム勢力が、北アフリカからムラービト朝を呼び寄せ、カスティーリャ軍を撃破。この戦いによって、キリスト教勢力の南進は一時的にストップしました。
ムラービト朝に続いて、北アフリカのムワッヒド朝がイベリア半島に介入。カスティーリャ王アルフォンソ8世の軍がアルコスの戦いで敗北し、再びイスラーム勢力が優勢になります。
レコンキスタ最大級の決戦。カスティーリャ、アラゴン、ナバラなどのキリスト教国が連合軍を結成し、ムワッヒド朝に決定的勝利を収めました。この戦いを境に、イスラーム勢力はイベリア半島南部(アンダルシア)へと押し込まれていきます。
カスティーリャ王フェルナンド3世が、かつてイスラーム勢力の首都だったコルドバを奪還。これはキリスト教勢力にとって象徴的な勝利となりました。
フェルナンド3世はさらに南へ進軍し、セビリアを奪還。これにより、イベリア半島でのイスラーム支配はグラナダ王国のみとなりました。
ポルトガル王アフォンソ3世がアルガルヴェ地方を奪還し、ポルトガルのレコンキスタが完了。これにより、ポルトガルはイベリア半島で最も早く完全統一を達成しました。
イザベル1世(カスティーリャ)とフェルナンド2世(アラゴン)が結婚し、スペイン王国が誕生。これにより、イスラーム勢力への最後の攻撃が可能になりました。
ナスル朝グラナダ王国に対する最終戦争。1492年1月2日、グラナダが陥落し、レコンキスタが完了しました。
このように、レコンキスタは戦争の連続によって進んでいきました。そして、最後のグラナダ陥落をもって800年にわたる戦いが終わり、イベリア半島は完全にキリスト教世界へと変わっていったのです!